ポストコロニアル (思考のフロンティア)



ポストコロニアル (思考のフロンティア)
ポストコロニアル (思考のフロンティア)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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もう一声欲しかった。

 この本は日本〈人〉の植民地的無意識や、植民地的意識について述べた本であり3章からなっているが、大まかに言って戦前と戦後の二つの時代の意識が起こる過程を分析している。
 

 戦前の植民地的意識が生まれる過程は、清が欧米列強にやられていく姿を見て日本が欧米の万国公法の考えを内面化(著者は自己植民地化と述べている)することにより、アジアを野蛮と見て植民地化してもいいと思うことから始まったと著者は述べている。

 戦後はヒロヒトが戦争責任を取らず、アメリカの後ろに金魚の糞のごとくつくことで生まれていったと述べている。

 著者の分析は鋭く、文学を取り上げることで信憑性は高く思われるが、読み終わってみて「果たして日本だけが原因なのか?欧米も悪いのでは?」とい!う疑問が湧いてくるが、著者はその問題については述べていない。この問題については同シリーズの高橋哲哉「歴史/修正主義」が答えているので問題がないが、この本だけを読んだ人にはその辺りが腑に落ちないのでは?ということで星4つで。

 しかしそこ以外の批判は面白い。戦後北方領土返還の動きが常にあるが、北海道を日本の領土だとはたして主張することは正しいのか?という気持ちになる一冊。
知的好奇心を刺激してくれます

本書もその一冊である岩波の「思考のフロンティア」シリーズは
それぞれの分野の入門書として非常によくできているように思える。
本書の主題である日本人の植民地的無意識と植民地的意識は、
新たなナショナリズムとでもいうような現象が生起してきている
現在においてこそ、熟考されるべき問題であるように思える。

さらに、弱者(サバルタン)と強者の間の格差が一層広がりつつある
グローバリゼイションの時代において、弱者の声をいかに
拾い上げ、語らしめるか。本書はこうした問題を突きつけてくれる。
欲を言えば、ポストコロニアル一般論についての言及が欲しかったが、
紙数を考えれば仕方のないことかもしれない。読みごたえのある一冊。



岩波書店
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