ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代



ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代
ボーヴォワールとサルトルに狂わされた娘時代

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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落ちた偶像

サルトルとボーヴォワールはともに戦後のフランスを代表する作家、評論家、哲学者として一世を風靡し、その死後に至るまで世界の知識人の間に絶大な影響を及ぼした。著者は、生涯にわたってサルトルに傾倒、心酔したボーヴォワールを仲立ちとしてこの二人と親密な関係を結ぶ。著者が信じたところではそれは知的な友情に根ざした恋愛関係であった。ところが、サルトル、ボーヴォワールの死後、ボーヴォワールの「サルトル宛書簡集」と「戦中日記」が公刊され、それによって著者ははじめてこの三人の間柄の真実を知って愕然とする。ドイツ占領下にあった戦中をはさんで親疎の濃淡はあっても著者はサルトルとボーヴォワールの真情を疑ったことはなかった。ところがすべてはボーヴォワールの深い企みによるものであったことが明らかになる。その背信が生涯にわたったことが著者をして「私にとってサルトルとボーヴォワールは疫病神以外の何物でもなかった」と言い切らせる。
本書を一読して著者は知的ではあっても感情に走り易いという印象が残る。著者自身もボーヴォワールを理想化するあまり「彼女の人格を全体的にとらえることができず、偽善のしるしを目にしながら、それと見抜けなかった」ことを反省もしている。読みようによっては本書は老獪な「マダム」に翻弄され続けた愚かな女、あるいはありふれた三角関係の告白にすぎないかもしれない。しかし、相手は思想界の巨人サルトルとその生涯にわたる伴侶、ボーヴォワールである。たとえ一面的な傾きがあるとしても、この二人の巨大なエゴの内面に光を投じた告発の書として読むべきであろう。ついでに言うならば、ボーヴォワールのサルトルへの傾倒は何に根ざしていたのだろうか。この方はサルトルの死に至るまで裏切られることがなかったようである。

一気に読ませる面白さ

サルトルの情動論素描を読んで疑問に感じたことのひとつに少しヒントがありましたことがまず望外の収穫でしたが・・・サルトル、ボーヴォワールの話題とともに青春、中年を過ごしてきたものには、格別面白いといえます。読後、冷静になって検討すれば、やはり痴話話かな・・と思いもしますが・・どのように書かれていようと、やはりサルトルの魅力は大きいというのが素直な感想です。付け加えると、ラカンの著者への心理分析も面白いです。一読の価値あり、ですが著者の哲学がもう一歩ということで星4つです。



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