銀座の高級クラブでママをしていたという著者が、その経験をもとに外見、遊び方、お金の使い方、性格の4つの視点から計65の「できる男の法則」を示している。 ?「できる男」か否かを見分けられるのは、来店するたくさんの男たちだ。著者のチェックは厳しいが、その基準はそれほど高いものではない。たとえば、スーツの裏地や下着、ネクタイピンなど見えないところに気を使う男、ときどき少年のような純粋さで夢を語る男、ホステスのためにボトルをキープしてあげる男、帰りの車の用意も忘れない男、家庭を大切にしている男…。ポイントは、細かい配慮や誠実さ、TPOに合わせた着こなし、立ち居振る舞いといった点である。これは、その場の状況が読めず、自分のことしか頭にない男がいかに多いかということを示してもいる。勉強になるところだ。 一方で、酒の席に限らず、広い視野から語られる「できる男」の像は、なかなか基準が高く示唆に富んでいる。たとえば、金は何に使うかを見極めるのが大切とし、洋服などではなく自分に投資すべきだと説く。それに続く「リスクを恐れて何もしないことがリスクです。一歩踏み込んだ男だけが成功を手にするのです」という言葉などは実に重い。 部下を怒るときは「逃げ道」を残す、部下には教えないふりをして教えるなど、経営の極意も多く、全体としては正統派のビジネス書の趣である。ただ「きらびやかなネオンに潜む、闇の迷走地図が広がる歓楽街」という独特の世界や、著者のキャラクターなどをもう少し伝えてもらえればなおよかった。(棚上 勉)
タイトルと内容は合致しているが、少し浅い内容
タイトルの通り、銀座のママとして働く著者が、今まで接してきた
男性から得られた、「できる男」と「できない男」の見分け方と
なるポイントを示した本。
構成としては、中谷彰宏氏の本と同様で、各項目について、
章だてしてあり、最後にはそのまとめが書かれている。
しかし、内容としては薄く、文章からも惹きつけられるほどの魅力は
感じない。
あくまで、銀座の一ママの意見を聞けるチャンスと思って
読むのがよいだろう。
今となってはギャグですかね
かつて銀座で飲むことは男のステイタスだった時期があったんだなぁ…そもそも21世紀の「できる男」は仕事が忙しくてそんなに飲む暇はないし、「銀座」で窮屈な接待されて喜ぶ年代の方々はもう引退してるのでは?
ここに登場する「できる男たち」は、何だか高度経済成長からバブル期までの「いい男」って感じがしますね。ある意味わざとらしいし、プロの女性からみると「素敵」なんだろうか?現代ではもうちょっとカジュアルな紳士が主流だと思うけど。
2001年発行のベストセラーの文庫版
本書は、2001年12月に発行されたものの文庫版です。銀座のママである筆者が、「できる男」とはどのような人なのかということをつづっています。
本書は、「できる男」になるためのハウツー本ではなく、「できる男」はどのような共通点を持っているのかということを、外見、遊び方、会話、お金の使い方、性格から見ていっています。
庶民が普段接することができない、社長や一流企業の社員がどのような人であるのか、どのようなお金の使い方、外見、遊び方をしているのかを知ることができます。
外見、遊び方、会話などの章を読むと、自己を「できる男」とプレゼンする方法がわかり、性格について述べている章をみると、「できる男」になるにはどのような性格、人との接し方が必要かがわかります。
個人的に気に入ったフレーズは、「夢を語ることは誰にでもできます。でも、夢を現実にするための努力をしている人は少数です。」というものです。
このように、本書は「できる男」を数多く見てきた、銀座のママが「できる男」に共通した74の法則を書いています。
意外とできていないもの
女性の目線で書かれた物の見方、人間関係の映り方というのはとても参考になる。
目が繊細だから、ささいなところまで気遣えるところが女性のいいところ。
書かれてあることは、当たり前で、取り立ててものすごいことでもないわけだが、
意外と簡単で単純なことに気づいていない人は多いものです。
基本をきっちりしないと、ということを改めて感じたわけです。
視点の違いのおもしろさ
今まで一回も「銀座」で飲んだことはない。この本は、そのような私に、銀座という華やかな倶楽部のママができる男をどのように見分けているのかというおもしろさがあった。
PHP研究所
「できる男」の口説き方―銀座ママが教える (PHP文庫) いい男の条件―肩書きでも、年収でも、外見でもない… 男と女 ウソのつき方見抜き方 愛される条件―ちょっとモテるより、ずっと永遠に… 銀座ママが明かす「お金に好かれる人、嫌われる人」―ちょっとした違いが、成功・不成功を分ける! (廣済堂文庫)
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